ナーダムとはモンゴルの言葉で「祭り」そのものを指します。モンゴル人にとってのナーダムは、何より優先、何より楽しみ、何より憧れのビッグイベントとしてその血に染み込んだ祭典です。モンゴルを代表する3競技「競馬」「相撲」「弓」の技術を競うのがナーダムです。
騎馬民族であるモンゴル人にとって、馬は何より大切な財産であり友でもあります。ナーダムの間、ほとんどの競技に馬が登場します。開会前のパレード、開会式、競技、エキジビションなどで騎馬民族らしい人馬一体の見事な動きが披露され、会場からはどよめきや溜め息がこぼれます。
また、日本の国技相撲に大きな影響を与えているモンゴル相撲の力強さ、老いも若きも男女の区別なく見事な腕前を見せる弓引きなど、逞しく生きる遊牧民として伝統的な生活を送ってきたモンゴル人たちのパワーとテクニックを見せつけられる思いです。
