ゲルの中で心穏やかに 下條のキャンプ場に体験施設 音楽や光で演出


下條村のおおぐて湖キャンプ場にモンゴルの移動式テント「ゲル」の中で、音楽や光の演出でゆったりとした時間を過ごせる体験施設「COSMOS」(コスモス)がオープンした。運営する下條開発の佐々木春仁社長(39)は「宇宙を感じられる空間で深い没入感があり、心を穏やかにできる」とPRする。
ゲルは大型で、直径九メートル、七十平方メートル余り。柔らかい素材の床にはクッションが並べられ、寝転がって時間を過ごせる。
中央に、鏡面が不規則に貼り付けられた特注のミラーボールを設置。スモークが満ちた室内で放射状に光を反射し、幻想的な空間を演出する。地中に埋めた低音域スピーカーのウーファー、壁面を囲む六つのスピーカーが、水のせせらぎなどの環境音楽を流し、全方向から体を包む。
一回三十分で、同時に八人ほどが利用できる。キャンプ場の宿泊客以外も利用可。基本料金は、個人、団体を問わず一組一回二千円。加えて利用者一人ごとに料金(大人千円、子ども五百円)が必要。
DJブースも設け、同キャンプ場が定期的に開いている音楽イベントでも活用する予定。
佐々木社長は「非日常的な空間で日常のストレスや閉塞感から開放され、心からリラックスできる時間を過ごして」と話している。
同キャンプ場=0260(27)2265(長崎光希)
中日新聞