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(PICK UP)モンゴルに帰れない…マラソン五輪代表が大阪足止め




東京オリンピック(五輪)を見据えるマラソンのモンゴル代表が、母国へ戻れない事態に陥っている。選手、コーチ計8人は、2月9日から大阪・泉佐野市で合宿を実施。3月17日に帰国予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で日本−モンゴル間の国際定期便の運航が停止された。帰国の見通しは立たず、滞在2カ月が経過。その間に1年延期が決まった五輪へ、市の支援を受けながら汗を流している。

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大阪府南西部に位置する泉佐野市のシンボル、関西空港から飛び立つ飛行機は数えるほどになった。緊急事態宣言下で失われている日常。それでも空港から海を隔てた公園には、モンゴルのマラソン選手の姿があった。密集や密着を避け、海から吹く風を感じながら連日続く走り込み。市の担当者は「恐らく騒ぎが落ち着くまでは、飛行機は発着しないでしょう」と見通しを示しつつ「先は見えませんがサポートを続けたいと思います」と約束した。


「わが子に会いたい」−。29歳のツェベーンラブダンは、幼い子と妻をモンゴルに残してきた。現地メディアによると東京五輪出場権を獲得済み。16年リオデジャネイロ五輪は2時間36分14秒の129位と苦しんだが、今年2月の別府大分毎日マラソンで2時間9分3秒の自己ベストを樹立した。2大会連続の五輪に向けた手応えを得て、先月17日に一時帰国を予定。だが、モンゴル政府の方針により国際定期便の運航が停止した。


帰国者への救済措置で用意されたチャーター便には人数の関係で乗れず、滞在は2カ月が過ぎた。泉佐野市は17年7月、東京五輪に向けたモンゴルのホストタウンとして登録された。滞在延長に伴う費用は、市が負担する方針。宿泊先の確保、プロテインなど必要品の提供、ビザの延長手続きなど支援を続けていく。


モンゴルの首都ウランバートルは、4月に入っても最低気温は氷点下。仮に帰国できていたとしても、2週間以上の隔離を余儀なくされ、五輪への調整に支障があった。「帰りたい」「家族に会いたい」…。選手はそんな思いを胸にしまい、異国でできる限りの準備を続ける。担当者は「日本はまだ屋外でジョギングができる。まずはモンゴル選手団から感染者が出ないようにしたい」。東京五輪開幕まで1年3カ月−。その時を笑顔で迎えるために、先行き不透明な難局を一丸で乗り越える。【松本航】


◆モンゴルのマラソン事情 日本のNTNに所属する38歳のバトオチルが、長年けん引してきた。04年アテネ大会から五輪4大会連続出場。16年リオデジャネイロ大会では2時間24分26秒を記録し、同国最上位となる91位となった。川内優輝とは、多くの大会で競り合いを演じた。選手の多くはモンゴルが寒さが厳しくなる冬に来日し、2月に大阪南部を走る泉州国際マラソンなどで実戦経験を積んでいる。


◆関西空港発の国際線 世界的に入国制限が強化されている影響で、11日は約60便が欠航。空港側によると通常通り飛んだのはアムステルダム、台北、ソウルなど数便だけ。運航しているオランダ、台湾、韓国でも入国制限および入国後の行動制限がとられている。

https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-sp-tp0-200412-202004110000502.html

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