モンゴルで5G時代が正式にスタート!
- mongoliawalker
- 2 days ago
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2025年5月、モンゴル国において5G通信ネットワークが正式に稼働を開始し、新たなテクノロジーの時代が幕を開けました。この取り組みは、モンゴルの「デジタル国家構想」の中核をなす重要な施策の一つであり、今後、都市と地方の格差を縮め、教育・医療・経済発展など多方面に大きな変化をもたらすと期待されています。

5Gの背景と準備
モンゴル政府は2020年に5G導入に関する政策文書を採択し、通信事業者による技術実験や国際基準との整合性確認を開始しました。2023年には5Gで使用される周波数帯が国際的に認可され、政策・制度面の整備も段階的に進められてきました。
その結果、本年ついに本格的な5G運用が始動。通信速度最大10Gbps、遅延1ミリ秒以下という特性を活かし、都市部だけでなく地方でも高速通信が可能になります。
主なメリットと変化
データ通信の低価格化:モンゴルでは1GBあたり平均0.6ドルと世界平均(4.2ドル)よりも格安。今後さらに価格が下がり、国民への経済的負担が軽減されます。
地方との接続改善:遊牧民や地方在住者も、5Gの無線技術により高速インターネットを利用可能に。教育・医療サービスへのアクセス向上が見込まれます。例:スフバートル県の子どもが自宅から5G経由でオンライン授業に参加。
E-Mongolia(電子政府)との連携強化:運転免許証やパスポートなど264のサービスが、より迅速・確実にオンラインで利用できるようになります。
産業・経済発展:IoTを活用した鉱業や農業の自動化、南部地域での工業クラスター形成を後押し。
教育と医療の改善:遠隔教育や遠隔診療の推進により、コロナ禍で露呈した地方のネット環境問題を解消。
国内外の展開状況と課題
世界ではすでに130カ国以上で5Gが導入されており、2024年末にはモバイルデータ全体の34%が5Gによるものに。2030年にはこの割合が80%に達すると予測されています。
モンゴルにおける最大の課題は、広大な国土と人口密度の低さに伴うインフラ整備のコスト。しかし、主要通信企業による段階的な投資と政府の支援により、そのハードルも徐々に乗り越えられつつあります。
政府・企業のコメント
通信・デジタル発展大臣 ツ・バタルフー氏
「本日はモンゴルの通信史に残る歴史的な日です。全通信事業者が段階的に投資を行い、国家全体への5G導入が法的にも実現可能となりました。今後、国民全体の生活を変える基盤技術としての役割に期待しています。」
モビコム社 CEO コウジ・クルシマ氏
「5Gは単なる高速インターネットではなく、信頼性・低遅延・多接続を可能にする未来の技術です。本格導入に向け、全国隅々まで5Gを届け、より賢く便利なサービスを提供していきます。」
モンゴルは今、世界の通信技術の最前線へと大きく歩を進めています。「MONGOLIA WALKER」は、今後もこの変化の先にある新しいライフスタイルや可能性を追い続けていきます。
gogo.mnより
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