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ウランバートル市、廃棄物発電プロジェクトを2025〜2028年にかけて推進へ

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ウランバートル市、廃棄物発電プロジェクトを2025〜2028年にかけて推進へ


ウランバートル市は、廃棄物管理を新たな段階へと引き上げるため、「廃棄物焼却によるエネルギー生産プロジェクト」を2025年から2028年にかけて官民連携方式で実施する計画を発表した。


本プロジェクトは、従来の埋立処理や環境負荷の高い技術を段階的に廃止し、最新技術に基づく廃棄物処理およびエネルギー回収システムを導入することを目的としている。


事業は中国の「四川エネルギー投資・省エネ環境保全投資有限公司」との協力のもと、設計・建設・資金調達・運営・移管(DBFOM)方式で実施され、運営管理や保守業務を同社が包括的に担う予定だ。


建設予定地はウランバートル市ハン・オール区第12ホロー、モリンゴル峠の10ヘクタールの敷地で、1日あたり最大1,500トンの廃棄物を焼却し、35MWの電力を生産する計画である。この電力量は約2,333世帯の電力需要に相当する。


さらに、中央廃棄物埋立地を基盤としつつ、浸出液や汚染の監視システムを刷新するなど、環境保全対策も幅広く盛り込まれている。


プロジェクトでは、土壌・大気汚染を軽減するための技術導入に加え、廃棄物の発生源での分別、リサイクル資源の経済循環への取込みを段階的に強化する方針だ。


現在、建設予定区域の土地収用が進められており、158区画のうち101区画が確保され、進捗率は64%に達している。収用が完了次第、施設の建設作業が開始される予定である。


プロジェクトの実施により、廃棄物から排出される温室効果ガスや悪臭物質の削減が期待されるほか、計2,333基の煙突や簡易トイレが撤去されることで周辺環境が大幅に改善される見込みだ。また、埋立処分地の再生と再利用の可能性も開かれるとして注目されている。

 
 
 

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