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「国民全体で3年間フェルト靴を履けば、この産業は必ず成長する」



【経済】財政安定化評議会委員であり、モンゴル銀行監督委員、国立モンゴル大学(NUM)講師、数学者のN・ウーガンバートル氏が、経済記者との会合で講演を行い、モンゴル経済政策と国家予算のあり方について提言した。


■ 良い予算とは何か

ウーガンバートル氏は「良い国家予算とは、支出が最小で、効果が最大のもの」だと強調する。しかし現行のモンゴルの予算法には、「いくら集め、どのような社会・経済的効果を生むのか」という評価視点が明記されていないと指摘した。

ニュージーランド財務省の基準を例に挙げ、

  • 収入:税か赤字(借金)か

  • 支出:将来成長する投資か、単なる分配かを明確に区別すべきだと述べた。


■ 税は「経済的コスト」

税金は経済活動を抑制する「失われた機会」を生む。例えば、2,000トゥグルグの茶に税をかけて2,100トゥグルグになると、消費は確実に減り、GDPを押し下げる。

「卵の殻をむくように、気づかれずに徴収される税」が理想であり、その代表がVAT(付加価値税)だが、モンゴルではレシートを出さない慣行があり、長期的に経済を歪めていると警鐘を鳴らした。


■ 最も経済に悪影響な税は?

オーストラリアの研究(2010年)によると、

  • 法人税:40%

  • 個人所得税:24%

  • VAT:8%

  • 不動産税:2%

不動産税が低コストなのは、課税されても人々の行動が変わらないためだという。


■ 政府支出の最適規模

同氏は学生とともに20か国以上を対象に回帰分析を行い、政府支出がGDPの約27%のとき、経済成長が最も高いという結果を得たと明かした。

現在モンゴルは約35%であり、2026~2030年にかけて29%まで引き下げる目標が国家方針に盛り込まれている。


■ フェルト靴産業への大胆な提案

講演の中で特に注目を集めたのが、国内産業育成に関する提言だ。

国民全体で3年間、フェルトのスリッパや靴を履こう。そうすればこの産業は必ず育ち、輸出産業になる

実際に一部の中小企業は、すでにノルウェーへフェルト靴を輸出しているという。これまで支援を受けずに努力してきた生産者を、国家として後押しすべきだと訴えた。

「政治的ロビーの強さで支援先を決めてはいけない。本当に必要で、競争力のある製品を見極めて支援することが、経済多角化政策だ」


■ 政策は変えず、人だけを変えている現状

最後にウーガンバートル氏は、「モンゴルでは政策が継続せず、人だけが入れ替わっている」と指摘。

ロブスアンナムスライ・オユーンエルデネ首相の「新復興政策」は理論的基盤を持つ評価すべき政策であり、改善しながら継続すべきだと述べた。

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​モンゴルニュース

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