top of page

この冬もロープウェイ建設工事は止まらず続行し、2026年11月に旅客輸送を開始する

ウランバートル市西部・南部地域の交通渋滞緩和を目的とする「ヤールマグ―ハルホリン」ロープウェイ交通プロジェクトが着実に進んでいる。総延長4.2kmのロープウェイは2つの駅、19本の支柱から構成され、本日、最も高い42メートルの14番目の支柱が設置された。現在の工事全体の進捗率は48%に達している。


この日、ウランバートル市長であり市行政長官のH.ニャムバヤル氏が現場を視察し、プロジェクトの進捗状況や今後の予定について説明した。


■ 来年11月、公共交通としての運行開始を予定


ニャムバヤル市長によると、2026年6月には全ての支柱に鋼索(トロス)を通す作業を行い、同年8月までにキャビンの組み立てを完了。2026年11月には公共交通として旅客輸送を開始する計画だという。


ヤールマグと第1ホローラル地区を結ぶ現在の公共交通は不足しており、ピーク時にはヤールマグ方面から市中心部へ向かう車両が約9万台に達する。ロープウェイは1時間あたり約2400人を輸送でき、交通負荷の分散に大きく寄与すると期待されている。


また、ロープウェイは今後、市内に計画されている**地下鉄(エンフタイワン大通り)およびトラム(ナーダムチン大通り)**との接続も予定されている。


■ この冬も工事は継続、運営会社も新設へ


市長は「この冬も工事を止めず進める」と強調。運営を担う専門企業を新たに設立し、技術者の育成にも着手する方針を示した。


さらに、ロープウェイの第2路線に関する検討も進んでおり、


  • マーシャル橋の東北側(国立公園西側)

  • イーマート方面の1駅区間

  • シャングリラセンター西側までの延伸案


について、事業計画書(TEZU)を作成中としている。


■ 金利0.0076%、40年返済の超優遇条件


本プロジェクトは、フランス政府による金利0.0076%・返済40年の特別優遇融資によって実施されている。市長は「非常に低金利の融資であり、プロジェクトの効果を最大化することが重要」と述べた。


また、世界ではロープウェイを公共交通として認めている国が増えており、モンゴルでもロープウェイを公式に公共交通の一形態とするための法案を準備しているという。


ロープウェイ開業により、慢性的な渋滞が続くウランバートル市の交通環境改善がどこまで進むのか、今後の動向が注目される。

 
 
 

コメント


​モンゴルニュース

1/24
bottom of page